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離れて暮らす親が心配な方へ | 遠方介護の第一歩

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日常の見えにくさと不安

「離れて暮らす親は元気に過ごしているだろうか」

「離れて暮らす親は元気に過ごしているだろうか」
「最近電話の回数が減ったけれど大丈夫だろうか」
「もっと帰省したほうがいいのではないか」

離れて暮らす親御さんを持つ方であれば、一度はこのような不安を感じたことがあるのではないでしょうか。
親の年齢が上がるにつれて、体力や認知機能の変化が少しずつ現れることがあります。しかし、離れて暮らしていると日常の様子が見えにくく、小さな変化に気づくことが難しくなります。
一方で、仕事や子育てなどの事情から、頻繁に帰省したり様子を見に行ったりするのは現実的ではありません。
「もっと親のためにできることがあるのではないか」と悩む方も少なくありませんが、見守りは家族だけで担うものではありません。地域の支援機関やサービスも活用しながら、無理なく継続することが大切です。

今回は、離れて暮らす親御さんを見守るためのポイントを5つご紹介します。

親御さんを見守るための5つのポイント

1.定期的に連絡を取り、小さな変化に気づく

日常のコミュニケーションからはじめる見守り

見守りの第一歩は、継続的なコミュニケーションです。
電話やビデオ通話などを活用し、定期的に連絡を取る習慣をつくりましょう。大切なのは、「元気?」と聞くだけでなく、普段の会話の中から変化を感じ取ることです。
例えば、次のような変化はありませんか。

 ・同じ話を何度もするようになった
 ・約束や予定を忘れることが増えた
 ・通院や外出を面倒がるようになった
 ・食事の内容が以前より単調になった
 ・以前より会話が少なくなった
 ・声に元気がなくなった
 ・電話に出ないことが増えた

こうした変化は加齢によるものだけでなく、フレイル(心身の活力低下)や認知機能低下のサインである可能性もあります。
「何かおかしい」と感じたら、早めに状況を確認することが大切です。

2.介護予防につながる活動を応援する

心身の機能低下を防ぐ「社会参加」の重要性

見守りは、異変を発見することだけではありません。
できるだけ長く元気に暮らしてもらうために、介護予防を意識することも重要です。
高齢になると、外出や人との交流が減ることで心身の機能が低下しやすくなります。
そのため、

 ・地域のサロンへの参加
 ・体操教室や健康教室
 ・ボランティア活動
 ・老人クラブ
 ・地域の通いの場

などへの参加を勧めることも有効です。
また、

「最近散歩している?」
「お友達と会っている?」
「趣味は続けている?」

など、普段の会話の中でさりげなく確認してみるのも良いでしょう。
親御さんが地域とのつながりを持ち続けることは、孤立予防や介護予防にもつながります。

3.地域の支援機関や近隣とのつながりをつくる

遠方だからこそ必要な「地域の目」

離れて暮らしている場合、家族だけで親御さんの状況を把握することには限界があります。
そのため、地域の支援機関や周囲の方とのつながりをつくっておくことが大切です。
例えば、

 ・地域包括支援センター
 ・民生委員
 ・自治会関係者
 ・近隣住民
 ・親戚

などは、地域での大切な見守りの担い手になります。
特に一人暮らしの場合は、

 ・緊急連絡先を共有する
 ・困ったときに連絡をもらえるようお願いしておく
 ・近況を時々教えてもらえる関係を築く

といった準備をしておくと安心です。
何か問題が起きてからではなく、元気なうちから関係づくりを進めておくことがポイントです。

4.見守りサービスやICT機器を無理なく活用する

本人の生活スタイルや好みに合わせたツール選び

最近では、さまざまな見守りサービスがあります。
ただし、「カメラで監視されるみたいで嫌だ」と抵抗感を持つ方も少なくありません。
そのため、ご本人が受け入れやすい方法を選ぶことが大切です。
例えば、
 
 ・携帯電話やスマートフォンの利用通知
 ・人感センサー
 ・緊急通報装置
 ・配食サービスによる安否確認

などがあります。
特別な機械を設置しなくても利用できるサービスも多いため、親御さんの生活スタイルや価値観に合わせて選びましょう。
見守りサービスは家族に安心感を与えるだけでなく、万が一の際の早期発見にもつながります。

5.帰省時は「生活の様子」を確認し、気になることは早めに相談する

直接会ったときに確かめたい3つの視点

帰省した際は、親御さんとの時間を楽しむだけでなく、生活の様子も確認してみましょう。
特に次のような点は重要なチェックポイントです。

身体・健康面

 ・体重が減っていないか
 ・薬を正しく飲めているか
 ・通院できているか
 ・歩く速度が遅くなっていないか

生活面

 ・冷蔵庫に古い食品が残っていないか
 ・郵便物が溜まっていないか
 ・部屋の片付けが難しくなっていないか
 ・ゴミ出しができているか

認知機能面

 ・同じ話を繰り返していないか
 ・日付や曜日が分かっているか
 ・金銭管理に困っていないか

早期相談が安心を支える

もし次のような状況があれば、早めに地域包括支援センターへ相談することをおすすめします。

 ・物忘れが増えてきた
 ・日常生活に不便が出始めている
 ・一人暮らしに不安を感じる
 ・転倒が増えた
 ・家族だけでは対応が難しい

相談が早いほど、利用できる支援の選択肢も広がります。

まとめ

離れて暮らす親御さんを見守る中で、

 「もっと頻繁に帰省するべきではないか」
 「自分が何とかしなければならない」

と感じることもあるかもしれません。
しかし、見守りは家族だけが担うものではありません。
 
 ・定期的に連絡を取る
 ・小さな変化に気づく
 ・介護予防を意識する
 ・地域とのつながりを活用する
 ・見守りサービスを利用する
 ・専門職へ早めに相談する

こうした工夫を組み合わせることで、離れていても親御さんの安心につながります。
 
 「親の状況をどう把握したらよいか分からない」
 「地域の相談先が分からない」
 「介護が必要になる前に備えたい」

そのような場合は、専門職へ相談することも選択肢の一つです。
ケアラケアでは、見守りや介護に関するご相談をサポートしています。
一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。


参考資料

「一人暮らしの高齢者に対する見守り活動に関する調査<結果に基づく通知>」総務省.2023-05
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/hyouka_000164233.html

この記事の執筆者

岡江 晃児(おかえ こうじ)
NTTデータ ライフデザイン
ケアライフデザイナー・ソーシャルワーカー

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